産まれてすぐに赤ちゃんが遭遇する【2つの力】

2つの力に遭遇した赤ちゃんの行動

 

この世に生まれ落ちた瞬間に赤ちゃんは子宮内には存在しない2つの力に遭遇します。


それが呼吸重力です。

baby



 呼吸

子宮では、へその緒を通して胎児に酸素がおくられます。
呼吸をしているのは母親です。


子宮内の胎児の肺はほとんど潰れた状態で機能しておらず、血流もほんのわずか。

 

この世に誕生するということは、生命線であったへその緒から切り離されることを意味し、赤ちゃんにとっては初めて突然に生命維持に必要な行動起こさなければいけない瞬間です。

 

生命維持に必要な最初の行動が呼吸です。

この呼吸が人生で取り込む息の中で最も重要で最も力強いとされています。

 

それは、その吸う息によって肺が初めて拡張し、それまで母親から酸素を含んだ血液を受け取ることに集中していた循環系を変化させるためです。

 

最初の呼吸により血液が肺まで上昇し、心臓が左右に分かれ胎児循環専用の静脈は閉じて退化していきます。

 

最初の吸う息は、変化に打ち勝つため普通の呼吸に比べて3〜4倍の力が必要なのです。

 


重力


もう一つ羊水から出た赤ちゃんが初めて体験するのが重力です。
重力の中では支えが必要。

 

そんな中、赤ちゃんがすぐに始めなければいけないのが栄養摂取です。呼吸、吸引、嚥下というのも複雑な動きが同時に要求され、生きるために必要な筋肉を鍛えていきます。

 

こうした生命維持のため必要な筋肉が発達して初めて赤ちゃんの首が据わり頭を支えるという最初の技術を獲得できます。

 

その後、発達は頭部から下向きに進みます。

姿勢の発達は腰椎の湾曲が完成する10歳頃まで続きます。

 

Yoga

 

ヨガの視点から見るとこの地球上で生きていくためには呼吸と姿勢の統合された関係が必要となります。どちらか一方に問題が生じれば、当然、もう一方にも問題がじるのです。

 

未知との遭遇を繰り返し、たくましく生きる子供達にヨガを通して原点とも言える呼吸と姿勢の大切を伝えていきたいと思っています。